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Eudia vs Harvey

pairwise By Marius Bughiu Last updated 2026-09-01

Compare side-by-side

Eudia Harvey
Pricing custom custom
Score
7.6
8.8
AI-native Yes Yes
MCP No Yes
API No Yes
Integrations
microsoft-365 sharepoint ironclad salesforce

EudiaHarvey は同じ相手に提案されます。案件が滞留し、予算を持つゼネラルカウンセルや Legal Ops のリーダーです。ただし売っている単位が違います。Harvey が売るのはソフトウェアです。自社の弁護士がログインして自分で操作する、ライセンス型のワークフロースイートです。Eudia が売るのはキャパシティです。AI プラットフォームに法務労働力を束ねたもので、買収した2社の ALSP(Johnson Hana、Out-House)と、自社保有のアリゾナ州の法律事務所 Eudia Counsel を通じて提供されます。

つまり選択の分岐点は、どちらの製品がよく作られているかではありません。自社予算のどの行を動かしたいのか、です。Harvey はすでに雇っている弁護士を速くします。Eudia はその弁護士たち、あるいは溢れた案件を回している外部事務所が今やっている仕事そのものを引き受けると提案してきます。

Eudia が勝つところ

  • 大きいほうの予算行を狙っています。 法務部門の中央値は総予算の約48%を外部事務所に支出し、その外部支出の約87%を法律事務所が占めます。これに比べれば、席数課金のソフトウェア行は端数です。Eudia はサービス費用の数字に対して値付けをします。Legal Ops のリーダーが CFO に見せられる規模の統合効果を得る方法は、これしかありません。
  • プラットフォームに人が付いてきます。 Johnson Hana の買収(2025年7月)で300名を超える法務プロフェッショナルが加わり、その顧客基盤にはすでに Airbnb、Stripe、X、Citibank が含まれていました。Out-House(2025年10月)は米国内の ALSP キャパシティを加えました。契約業務やデューデリジェンスの溢れた分を、同じナレッジ層の上で動く Eudia 管理下の弁護士に回せます。採用も事務所レートの支払いも不要です。
  • 規制対象の法的助言を提供できます。Harvey にはできません。 アリゾナ州最高裁は2025年6月、同州の Alternative Business Structure ルールに基づいて Eudia Counsel を承認しました。このルールは企業が有資格弁護士と共同で法律事務所を保有することを認めます。同事務所は M&A と契約業務を固定報酬で扱います。Harvey はソフトウェアベンダーです。実際に助言を出して責任を負う人間が必要な場面では、Harvey はその仕事を利用者側に返します。
  • 購入単位はアクセスではなく成果物です。 ログイン権ではなく、レビュー済み契約書と完了案件を買います。案件量が波打ち、人員が固定されている法務部門にとって正しい形です。
  • 設計の中心は組織知です。 Eudia の Enterprise Brain は自社の契約書、ポリシー、先例、過去の判断を取り込み、そのうえで「preference engineering」を適用して、ドラフトが自社の書式とリスク許容度に沿うようにします。

Harvey が勝つところ

  • 仕事は自社の弁護士に残ります。 アウトソーシングの意思決定も、誰が何をやるかという社内交渉も発生しません。このカテゴリで最も難しいチェンジマネジメントの会話が消えます。Harvey が法務部門の社内政治を Eudia より速く通過するのはこのためです。
  • 導入規模。 Harvey の ARR は2026年7月に $350M へ達しました。2026年1月時点の $190M からの伸びです。1,300を超える組織で10万人以上の弁護士が使っています。同業他社の採用状況を判断材料にする購買委員会に対して、これほど簡単に答えられる legal AI ベンダーは他にありません。
  • 契約業務を超える製品範囲。 判例に根拠を置くリサーチ、ドラフティング、契約レビュー、M&A デューデリジェンス、訴訟準備が1つのスイートに入っています。文書種別ごとの手順を実行する Workflow Agents があり、カスタムエージェントはすでに25,000件以上が稼働しています。Harvey は MCP クライアントとしても MCP サーバーとしても動くため、事務所内製ツールを Harvey の中に出せますし、他システムから Harvey のレビューやリサーチを呼び出せます。
  • 法律事務所なら選択肢は Harvey だけです。 Eudia の自社 ALSP とアリゾナの事務所は、法律事務所が請求している仕事を取りにいきます。事務所が Eudia を評価するのは、仕入先ではなく競合を評価することです。対する Harvey の商流は事務所とのパートナーシップの上に組まれています。
  • セキュリティ委員会向けに作られたガバナンス。 SSO、監査ログ、案件単位のアクセス制御、情報遮断壁。これらが Harvey を大手事務所の調達に最初に通したものであり、外部弁護士ガイドラインが個別の統制名を指定している場合は今も最短経路です。

価格の実態

2つは単位を共有していません。そのずれ自体が意思決定の中身です。

Harvey は席数課金で、公開価格表はありません。報じられている取引ではベースが1ユーザーあたり月 $1,200 前後、上位帯で $2,000 超です。12か月契約で25席の最低数量があり、実質的な下限は年間 $360K 前後になります。LexisNexis をバンドルした席は1ユーザーあたり月 $2,400 前後、または標準席に統合分として弁護士1人あたり $400〜600 を上乗せする形と報告されています。初年度は導入と研修で表面価格の30〜50%増を見込んでください。契約に上限がない場合に顧客が報告している10〜25%の更新時値上げには、キャップを交渉してください。

Eudia は自社のサービス支出に対して規模を合わせた年間固定料金で、こちらも公開価格表はありません。投資回収を決める条件は2つです。最低コミット — 数量にかかわらず支払う額 — と、成果の定義です。レビュー済み契約書か、完了案件か、置き換えた時間か。その定義が請求書のメーターだからです。どちらもパイロットの前に明細化させてください。後ではありません。

効いてくる比較はこうです。Harvey の約 $360K の下限で買えるのは25席だけで、それ以外は何も付きません。仕事そのものは、別の予算行で支払う人間がやる必要があります。2026年の大手事務所のシニアアソシエイトは1時間 $1,000 超で請求しますから、同じ $360K は外部弁護士のおよそ350時間分です。Eudia が値付けの対象にしているのはこの2つ目の数字です。人員規模に対して外部事務所への支出が小さい会社では、Eudia に統合するものがなく、計算は成立しません。

リスクの種類が違います

Harvey のリスクは商業的なものです。2026年3月に $11B の評価額で $200M を調達し、2026年8月には約 $15.5B で少なくとも $500M を追加調達すると報じられました。資金は厚く、消える会社ではありません。ただし成長を織り込んだ価格が付いており、その圧力は更新時の値上げとして利用者に届きます。ガード: 値上げの上限は2本目ではなく最初の契約で設定してください。

Eudia のリスクは構造的なものです。買収による統合を進めている若い会社であり、ソフトウェアベンダーが共同保有する法律事務所が規制対象の助言を提供する構図は、独立性、秘匿特権、利益相反の問題を生みます。自社の外部弁護士が必ず指摘してくる論点です。ガード: ライセンスとサービスの区分を明細化させ、規制対象の助言を誰が提供し誰が責任を負うのかを書面で確認し、体系化されたナレッジグラフを利用可能な形式で返却させる出口条項を入れてください。そうしなければ、投入した組織知がそのままロックインになります。

両社が出す成果の数字は、自社で再現できるまではマーケティングとして扱ってください。Eudia は Coherent での契約レビュー78%高速化、Duracell での契約コスト50%削減、Graybar でのデューデリジェンス98%高速化を挙げていますが、いずれも同社自身の事例であり、中立のベンチマークではありません。

結論

  • Eudia を選ぶのは、Fortune 500-2000 規模の事業会社法務部門であるとき。ボトルネックが弁護士の処理速度ではなく、大量反復業務(契約、コンプライアンスレビュー、デューデリジェンス)の人件費であるとき。外部弁護士と ALSP への支出を固定報酬モデルに転換する権限を持っているとき。そして署名前にサービスとライセンスの内訳を出させられるときです。
  • Harvey を選ぶのは、規模を問わず法律事務所であるとき(Eudia は競合です)。自社に残す前提のチームを速くしたい法務部門であるとき。AI 導入の関門がガバナンスと調達であるとき。訴訟準備や法域別リサーチなど、契約業務を超えるワークフローの幅が必要なとき。あるいはベンダーの人間ではなく自社の人間にツールを操作させたいときです。
  • どちらも選ばないのは、チームが弁護士10名程度に満たないときです。その規模では両社の価格下限が合いません。Word ネイティブのドラフティングなら Spellbook が1ユーザーあたり月 $99〜249、ミッドマーケットの社内法務なら GC AIIvo、ドラフティングとレビューなら Legora が1ユーザーあたり年 $3,000 程度で、Harvey の下限の10分の1です。本当に必要なのが引用の追跡可能性を伴うリサーチ精度であれば、Thomson Reuters CoCounselLexis+ AI Protégé のほうが両社より適合します。

判断がつかない場合のデフォルトは Harvey です。可逆な意思決定だからです。ソフトウェアを買って労働モデルをそのまま残せば、後からの選択肢はすべて開いたままで、あとから Eudia のキャパシティを上に載せることもできます。外部弁護士モデルを単一ベンダーの自社事務所の周りに組み直すと、元に戻すのははるかに困難です。試す前に測定済みのベースラインが要ります。Eudia は大量反復のワークフロー1本に絞ったパイロットとして走らせ、現行支出に対するコストとサイクルタイムを四半期まるごと測定し、事例集ではなくその差分でサービスモデルへの移行の可否を決めてください。