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営業報酬プランのドラフター

Difficulty
上級
Setup time
2-3 hours
For
revops · sales-enablement
RevOps

Stack

営業報酬プラン、つまり評価指標、ペイミックス、クォータ、アクセラレーターカーブ、SPIF、クローバックのトリガー、係争処理ポリシーを起案し、そのうえで昨年の実際の達成率分布を新しいカーブに通して価格付けする Claude Skill です。会社業績の 3 つの水準でプランがいくら掛かるか、中央値のレップが採用時に提示された OTE に対して実際にいくら稼ぐのか、そしてドラフトがクローバックのどの条件を満たしていないかを報告します。終了状態は draftblocked のいずれかで、承認を意味する判定は存在しません。

バンドルは apps/web/public/artifacts/comp-plan-drafter-skill/ に置かれ、SKILL.md と 3 つのリファレンステンプレートを含みます。references/1-plan-inputs-template.md(ロール、セグメント、OTE、クォータ、カーブ、レップの就業州、予算)、references/2-attainment-history-template.md(レップ・年ごとに 1 行、退職者を含む)、references/3-sample-output-format.md(Skill が出力する Markdown そのもの、計算済みの実例付き)です。

使うべきとき

プラン年度の開始 6〜10 週間前、コストモデルが「全員がクォータの 100% に着地する」と仮定した表計算しかないプランに対してです。この仮定こそが、この Skill が存在する理由です。Bridge Group の 2026 年 AE 調査は B2B 企業 158 社を対象に、クォータ達成者を 48%、エンタープライズ AE を 38% とし、クォータ対 OTE 比の中央値は 4.6 倍に上昇したと報告しています。フル達成前提で原価計算されたプランは保守的でも積極的でもありません。存在しない母集団に対して価格付けされているのであり、その誤差は予算超過として、あるいははるかに多くの場合、オファーレターの OTE を大きく下回る額を静かに稼ぐチームとして現れます。

次のケースでも有効です。ある 1 セグメントの年度途中の改定、前例のない新設ロール、そして変動報酬が forecast から大きく外れて着地し、原因がカーブなのかクォータなのか誰も言えないときの、市場投入済みプランに対する事後検証です。

元が取れるのはステップ 3 です。カーブを描くだけならどの報酬ツールでもできますが、これから展開しようとしているカーブに自社のレップ単位の履歴を通してくれるツールはほぼありません。この後ろ向き計算こそが、「アクセラレーターは妥当に見える」を「昨年の実績なら 241 万、チームが 10 ポイント改善すれば 298 万かかる」に変えます。

使うべきでないとき

  • プランの承認や発効。 報酬プランは契約です。カリフォルニア州では Labor Code § 2751 が書面であること、雇用主の署名があること、従業員から署名入りの受領確認を取得することを求め、さらにチャージバックポリシーを含む歩合の計算方法を記載することを義務付けています。Skill が出力するすべての draft はヘッダーに requires_counsel_review: true を持ち、これを外す経路はありません。
  • 歩合の計算や支払い。 これはプランを起案し価格付けするものです。支払い計算、係争対応、給与処理は ICM プラットフォームの領域であり、この Skill はどこにも書き込みません。
  • 個別レップのクォータ設定。 ロールとセグメントに対するクォータをモデル化するだけです。名前のある個人に数字を割り当てるのはカバレッジと capacity の問題なので、先にテリトリー再編を済ませ、そのうえでプランを価格付けしてください。
  • 採用時のペイバンド。 Radford や Pave のデータに対してベースとエクイティをベンチマークするのは別の仕事であり、情報源も承認者も異なります。
  • フルランプしたレップ・年が 12 未満の営業組織。 13 行あれば議論に足る分布ですが、6 行はパーセンタイル関数を掛けた逸話に過ぎません。この場合、Skill は裏付けられないコスト数値の代わりに blocked を返します。

セットアップ

  1. プラン入力を埋める。 references/1-plan-inputs-template.md にロール、セグメント、ヘッドカウント、目標 OTE、ペイミックス、提案クォータ、budget_ceiling を設定します。カーブの項目を propose のままにすればその部分を Skill が起案し、すでに決まっているものは固定します。market_ote_reference は実際に手元にある調査から設定し、market_ote_source にその出典を明記してください。出力に出るリテンション警告の価値は、この数値の確からしさと同じです。
  2. 退職者を含めた達成率履歴をエクスポートする。 references/2-attainment-history-template.md に前年度のレップ・年ごとに 1 行、日割りクォータ、その日割りクォータに対する達成率、ランプ済み月数、退職日を入れます。include_terminated: true は必須で、false の場合 Skill は blocked を返します。
  3. キャップは意識的に決める。 テンプレートはキャップなしで出荷されます。キャップは 1 件の突出した案件から予算を守る一方で、それが防ぐために書かれたはずのサンドバッギングを確実に生みます。テンプレートの初期値を引き継ぐのではなく、コスト表のハイケースを見てから決めてください。
  4. まず dry_run: true を実行する。 観測された分布、フルランプ済みの件数、除外した各行とその理由が返ります。履歴エクスポートにはたいてい、クォータがゼロの行や 1 件の大型案件による達成率 400% の行が 2〜3 行含まれており、それらはコスト数値の内側に入る前に見ておくべきものです。
  5. インストールと権限の絞り込み。 バンドルを ~/.claude/skills/comp-plan-drafter/ に置き、履歴を CSV ではなく Salesforce から取得する場合は SFDC_TOKENOpportunityUserQuota の読み取り権限を設定します。読み取り専用は用心ではなく、正しいスコープです。

この skill が実際に行うこと

2 パス構成であり、この分割は意図的です。パス 1 はプランの起案で、これは判断の仕事なのでモデルが担います。パス 2 はドラフトを観測分布に対して後ろ向きに計算する処理で、この算術はコードで走ります。区分ごとの支払い関数を 40 行のレップデータに適用する処理をモデルがコンテキスト内で行うと、実行のたびに結果が再現しません。そして報酬の議論は、同じドラフトの 2 回の実行が 2 つのプランコストを返した瞬間に崩壊します。

コストレポートは 1 つではなく 3 つの数値を返します。観測分布と、感度バンドの上下です。報酬プランはレバレッジの効いた仕組みであり、役に立つのは傾きです。達成率が 20 ポイント動いてもコストが 8% しか動かないプランは誰も動かしていませんし、60% 動くプランは誰かが意図的に受け入れるべき予算エクスポージャーです。

収入は平均ではなく必ずデシルで報告します。references/3-sample-output-format.md の実例では、プランは承認予算を 21% 下回って着地する一方で、中央値のレップは 200,000 の OTE に対して 154,900 を稼ぎます。予算だけを見るレビューなら何のコメントもなく通る組み合わせです。さらに Skill は安易な修正を拒みます。達成率の中央値が 61% では、どんな妥当なクォータ対 OTE 比でも中央値のレップに目標額を払えません。そのため、ギャップを埋められないレート調整を提案する代わりに、本当の選択肢(カバレッジ、テリトリー、ランプのいずれかを直すか、それとも採用時に率直に伝えるか)を明示します。

ポリシーチェックが出すのは結論ではなくチェックリストです。多くの州でクローバックが争いに耐えるかどうかは 3 つの条件で決まります。歩合が支払われる前にトリガーがプラン文書で定義されていること、収益認識イベントが本当に取り消し可能なものに紐づいていること、そして回収によってどの給与期間でもレップが適用される最低賃金を下回らないことです。最も多い起案ミスは 2 つ目、つまり booking で発生させながら 12 か月以内のチャーンで回収するというもので、Skill は一般的な合格を報告するのではなく、この不一致を名指しします。

コストの実際

レップ単位の算術がコードで走るため、トークンコストはヘッドカウントではなく、サマリーとプラン文書の分量に比例します。40 レップのプランなら、Claude Sonnet 5 で起案とストレステスト 1 サイクルあたりおよそ 1〜3 USD です(公開 API 価格は入力 100 万トークンあたり 3 USD、出力 100 万トークンあたり 15 USD)。これはトークン価格と一般的な文書長から導いた見積もりであり、名簿の大きさではなく、どれだけの記述を求めるかによって動きます。設計サイクルはカーブの改訂に伴って 6〜12 回の実行になるので、シーズンあたり 20 USD 前後を見込んでください。

重要な比較対象はツール費用ではなくカレンダーです。RevOps アナリストが同じ 3 つのビューを手作業で作る場合、候補カーブに各レップ・年を通し、改訂のたびに作り直し、州別チェックリストを組み立てて、1 イテレーションあたり 2〜4 日を要します。だからこそ多くのチームはカーブを 1 本だけモデル化し、あとはそこから交渉します。ここでは 1 回の実行が数分と、出力を読む 1 時間です。それが 8 回の改訂を 1 回ではなくウィンドウ内に収めます。

代替案との比較

  • QuotaPath — このカテゴリでは珍しく実際の数字を公開しています。Growth は最初の 5 ユーザーを含むプラットフォーム料金が月額 800 USD、Premium ティアではこれに 1 ユーザーあたり月額 50 USD が加わり、年間契約で、プランモデリング、多段階承認、API アクセスが付きます(ベンダーの価格ページ、2026-08-11 確認)。40 レップの組織なら Premium で年間およそ 30,600 USD です。プランを、支払い計算と承認ルーティングを行う同じシステムの中に置きたいなら、これを選んでください。シナリオモデリングは得意ですが、中央値のレップが OTE の 77% しか稼がないとは教えてくれません。
  • CaptivateIQ — 価格は非公開で、課金単位は管理者ではなく payee のシート数、Vendr は分析対象 305 件の購入で年間契約額の中央値を 36,120 USD と報告しています。Compensation Builder Agent は 2026 年 5 月に限定ベータに入り、既存プランから数式を起案しますが、そこが落とし穴です。重複するアクセラレーターを 4 つ抱えたチームは、5 つ目を作る手助けを得ることになります。インセンティブ報酬管理そのものがスコープで、プラン構造がすでに固まっているなら CaptivateIQ を選んでください。
  • 報酬コンサルタント — プランの設計における正直な既存解であり、プランを受け入れさせる政治的な仕事ではこの Skill より優れています。年に 1 本の良いプランを作りますが、データを渡して分析費用を払わない限り、レップ単位の履歴に対して後ろ向き計算をすることは通常ありません。
  • 昨年のプランの数字だけ差し替えたもの — 多くの企業における実際のベースラインであり、アクセラレーターの設計が誰にも価格付けされないまま何年も漂流する理由です。費用はゼロで、誰も 2 文で説明できないプランに 4 つ目のコンポーネントが紛れ込む経路でもあります。

注意点

  • 退職したレップを除外した達成率履歴。 離職は達成率に対してランダムではありません。低達成者は、偏って辞めます。在籍者だけのファイルはプランコストを過小に、分布の健全性を過大に、同時に見せます。ガード: include_terminated は必須で、false の場合 Skill は blocked を返し、退職者は日割りクォータと年度途中までの達成率で計算に入ります。
  • 別のクォータのもとで生まれた分布。 昨年の達成率は昨年のクォータとテリトリーを反映しています。ガード: Skill は prior_plan_quota_median を記録し、起案したクォータが quota_shift_tolerance_pct を超えて動いた場合に警告し、コストモデルを forecast としてではなく方向性の目安として明示します。
  • 予算チェックを通過し、人を失うプラン。 コストレポートは財務の道具であり、中央値のレップが生活できないプランでも喜んで承認します。ガード: デシル表をコスト表の隣に置くことで、リテンションコストと予算コストが同じページに並び、同じ会議で読まれます。
  • 恒久化した SPIF。 終了日のない SPIF は SPIF ではなく、誰も再承認しない未文書化のレート引き上げです。ガード: SPIF 行は入力ファイルに明示的な有効期限を要求し、それがなければ Skill はこのコンポーネントの起案を拒否します。
  • blocked を設計への評価と受け取ること。 これは数値が信頼できないという意味であり、プランが間違っているという意味ではありません。ガード: すべての blocked は具体的なデータ上の欠陥と、それを解消する条件を名指しするので、対応は再設計ではなくエクスポートの修正になります。

スタック

  • Claude — プラン起案、カーブ設計、ポリシーギャップの記述。後ろ向き計算の算術はコンテキストではなくコードで走ります
  • Salesforce — closed-won 履歴、クォータレコード、名簿。達成率ファイルを手作業のエクスポートではなく取得する場合に使います
  • プラン入力ファイルと達成率履歴ファイル — 出力をテンプレートではなく自社固有のものにする 2 つの入力
  • ICM プラットフォームCaptivateIQ、QuotaPath、あるいは起案したプランが承認・署名されたあとに支払いを計算する何か
  • 営業報酬プランの設計 — この Skill が起案の基準とする評価指標、カーブ、下限の考え方の枠組み。あわせてクォータカバレッジで、プランが意味を持つ前に成立していなければならない capacity の計算を確認してください

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