概要
Casetext は 2025 年 4 月 1 日に提供終了しました。 Thomson Reuters は 2023 年に 6.5 億ドルで同社を買収し、2025 年 2 月 1 日から casetext.com のリダイレクトを開始、その 2 か月後に単体製品を停止しました。技術そのものが消えたわけではありません。CoCounsel は現在、Thomson Reuters スタックの中で CoCounsel Legal として、弁護士単位で Westlaw と併せて販売されています。このページは当時の Casetext を歴史的な記録として、また移行先を検討している旧契約者のために残しています。2026 年に実際に購入できる製品を評価しているなら、Thomson Reuters CoCounsel をご覧ください。
Casetext は、2023 年の CoCounsel リリースで GPT-4 による法務リサーチを切り開いた legal AI アシスタントでした。判例テキストを ChatGPT に貼り付けて祈るしかなかった時代に登場した、実用水準の引用精度を備えた最初の legal AI です。法務リサーチ、文書分析、デポジション準備、契約レビューをカバーしていました。決定的だったのは、小規模事務所向けの価格で self-serve 販売されていた点です。だからこそ、個人開業弁護士や 2 名パートナーの事務所が、同業他社がエンタープライズ契約の承認を得るより何年も前に導入できました。
なぜ Legal Ops スタックに採用されていたのか
- first-mover としての legal AI 品質。 CoCounsel は引用の厳密さとプロ水準の出力を備えた最初の実用水準 legal AI アシスタントであり、2024 年まで独立系の legal AI 評価で首位を維持していました。
- 8 つの定義済み skill。 文書レビュー、デポジション準備、契約分析、法務リサーチメモ、要約、通信文ドラフト、データベース検索、契約ポリシー適合性。いずれも自由形式のチャットではなく構造化された workflow であり、技術に明るくない弁護士が prompt の訓練なしに使えた理由でした。
- 小規模事務所価格での self-serve。 これが本当の差別化要因であり、買収後に失われた部分です。個人開業弁護士がクレジットカードで登録し、その日の午後には作業を始められました。調達プロセスも Westlaw 契約も不要でした。
価格の実態(歴史的記録)
Casetext は単体で 1 ユーザーあたり月額約 200 ドルから販売され、個人・小規模事務所向けプランは self-serve で購入でき、エンタープライズ価格は個別見積もりでした。2025 年 4 月 1 日に Thomson Reuters がプラットフォームを終了した際、既存契約者は Thomson Reuters の価格体系へ移行されました。旧来の「生涯」料金を保持していた契約者からは、更新料率の保証がない期間限定のプロモーション価格へ移されたという報告が出ています。
後継製品は大幅に高額です。Westlaw Advantage と CoCounsel Essentials の組み合わせは、1 年契約の個人開業弁護士で 1 ユーザーあたり月額およそ 639 ドル。従来の単体料金の 3 倍超であり、Westlaw のリサーチコーパスを土台として使う前提の製品になっています。200 ドルの self-serve プランはいかなる形でも存在しません。 それを今も掲載している第三者情報は古いものとして扱ってください。
最適だった対象
エンタープライズのリサーチ契約なしに実用水準の legal AI を使いたい個人開業弁護士、小規模訴訟事務所、少人数の in-house チーム。Casetext は、1 人の事務所が火曜日に購入して水曜日に使い始められる稀有な法務ツールでした。一方、すでに Westlaw や Practical Law に標準化していた事務所には不向きでした。そうした事務所では価値は結局バンドルに集約されるからであり、まさにそれを Thomson Reuters が構築しました。
旧 Casetext 顧客の現在の移行先
Thomson Reuters CoCounsel が直接の後継であり、慣れ親しんだ CoCounsel の skill を維持できる唯一の道です。ただし checkout ページではなく、バンドル交渉と調達サイクルを想定してください。LexisNexis Protégé は、リサーチ基盤を持つアシスタントが欲しいが Thomson Reuters 以外を求める場合の同等の競合選択肢です。Spellbook は Word 上での取引法務ドラフティングとレビュー向けで、価格帯はかつての Casetext に近いです。Harvey は大規模事務所向けのエンタープライズガバナンス選択肢であり、個人開業規模の現実的な代替にはなりません。
注意点(検索でまだ Casetext に行き当たるチームへ)
- ブランドが製品より長く残っています。 「Casetext」はレビューサイトの掲載、調達スプレッドシート、比較記事に、有効そうな価格付きで今も現れます。そのいずれも購入できません。ガード: shortlist や予算に Casetext を入れる前に thomsonreuters.com で確認してください。
- 更新時の価格ショックが実際の移行コストです。 約 200 ドルの単体 seat から Westlaw バンドル価格への移行は、旧 Casetext 事務所の多くが直面した最大の予算項目の変化でした。ガード: Casetext のレガシー料金から更新される場合、プロモーション終了後の更新金額を、更新時ではなく署名前に書面で入手してください。
- 個人規模の self-serve legal AI は現在まったく別の shortlist です。 評価していたのが CoCounsel そのものではなく、調達不要のクレジットカード導入だったなら、後継製品は形が合いません。Spellbook や Claude のような汎用アシスタントのほうが workflow に適合します。